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イアン・ボストリッジの憂い顔

1 :名無しの笛の踊り:04/03/20 13:00 ID:Jxg89I3v
ないので、立ててみました。
昨夜は、大阪いずみホールでの「水車小屋」。
来日レポートを中心に始めましょう。

http://sound.jp/glenn/bostridge.html
ファンサイト。

160 :名無しの笛の踊り:04/03/27 01:00 ID:xeKg1jgN
内田、ポストリッジ(ポストリッジ、内田というべきか)の第1夜。美しく水車の娘。
まず、聞き初めて、あれっと思うことがあったり、この曲はライブでたぶん初だったり、
ポストリッジに強い関心を持ったりして、内田さんの印象はちょっと外れました。
ただ、とても、とても充実したコンサートになり、結果、共演ピアニストトしての内田さん、悪くなかったと思います
(次の、冬の旅でまたかんがえましょう)。ポストリッジ、長身痩躯。そのせいか、声は硬質、直線的。
ムードや「厚み」で酔わすタイプではない。といって、聞き辛くはない。
みなと、1階の中央の中央やや右で聞いた。初め、声が届かず、ポストリッジの声量に疑問を持ったり、
サントリーホールで声楽リサイタルが初めてなので、ホールのせいかと思いました。
でも、途中からエンジンガかかって来て、声量に不満はなし。
 「水車屋の娘」というと、美声のフリッツ・ブンダーリッヒを思い出す。
水車の屋の娘。青年の出会い、恋、失恋、孤独、死への物語ですね。
ブンダーリッヒが歌うと、あたかも自分の体験を語るような感じだが、ポストリッジは、
だれかの体験(実話)を誠意をもって広めるような感じがする。
でも、誇張はなく、真実と十分信じられるような。うまい、表現力十分。
13曲から14曲の狩人、15曲のねたみと強がり、はアタッカでつなく。

161 :名無しの笛の踊り:04/03/27 01:02 ID:xeKg1jgN

これは、ライブならではか。ここは、娘をめぐってライバルの狩人が出て来る、
この歌曲集の起承転結の「転」の部分。14、15曲は早いテンポだが、ポストリッジは相当早い。でも破綻はない。
 充実した1時間15分。しかし、最後は墓に入った青年を、
良き友人(のような存在)の「小川」が慰める「小川の子守歌」の後で、
内田さんが、まだ鍵盤から手を話さず保っているのに、早い拍手。もう止めてほしい。
早く終わってほしいのか。余韻を感じないのか。馬鹿者! 23日の「冬の旅」では、絶対にするなよ。
死の世界、別れの世界を描いているのだから。
音楽は再現芸術、「真実であるかのように語る」のは当然ですね。苦笑。
「実話」と書いたように、ポストリッジが歌うと、親友の身に起こったこと、親友の人生を語っているような感じがする。
この、考えてみれば、ありきたりの悲劇物語が、だれかの身近な人の物語、と思わせるのはすごいことか。
うーん、上手いと思います。このうまさが、ほかの歌手で、みられるような、人工的な語り、作り事にようになっていない、
そういう、「くさみ」のようなものが感じられない(または、感じさせない)のは良い。考えることの多いコンサートでした。 
 細かいことをいうと、第5曲で、娘の父、親方が「Euer Werk hat mir gefallen(みなの衆、ご苦労だった)」
とそのすぐ後の、娘が続いて「Allen eine gute Nacht (徒弟のみなさん、おやすみなさい)」
は声の表情を親方と娘、で変えて欲しかった。さらに、第6曲で、相手(娘)の心を測りかねて、
「Ja(英語のYESか)、思った通りか」、いや「Nein(Noですか)、いや違うのか」の対比も聞きたかった。

162 :名無しの笛の踊り:04/03/27 01:03 ID:xeKg1jgN
ポストリッジと内田光子のリサイタル、第2夜。シューベルトの冬の旅、である。始めに言うが、この曲は、とても、とても難しい曲だなあ。
第5曲菩提樹があるからだろうが、これが、美しき水車屋の娘よりCDが多いのは分からない。
全24曲、すべて心象風景である。言葉を追わなくては、歌の意味なんか分からない
(だから7、8曲目くらいから、聞き馴れていないだろう人が集中力の途切れが伝わる)。
第9曲鬼火、第15曲からす、などは日本語歌詞があってもたぶん、普通の人は歌にならないだろう。
 きょうは録音なし。理解出来る。番組制作側からは「水車屋」より「冬の旅」を取りたいだろうが、演じる側からは、
この難しい曲(失敗もあるうる)のライブ録音は怖いだろう。
 さて、ポストリッジ、内田の描く世界は「死へ一直線」である。
第1曲おやすみ、からして、テンポは遅い。死に場所を探しているかのようだ。
ポストリッジ、体を揺らし、時には舞台上をほかの人より多く動き、時には内田に向けて歌うように体を向ける。
2人共、ピアニッシモからいきなりフォルテになるような、劇的な方法をためらわない。
菩提樹、幸せな思い出の回想というより、断ち切るべきい思い出のようだ。
死への思いを31歳で死んだシューベルトの実人生と重ねることは容易だ。

163 :名無しの笛の踊り:04/03/27 01:05 ID:xeKg1jgN


シューベルトが自分の病気に気づいたのは26歳の時とされる。
「冬の旅」の作曲は死の前年1827年。時に30歳!うーむ。
シューベルトにとって、青春の終わりが人生の終わりだったのかも知れない。ちょっとロマンティックな解釈かな。
 さて、ポストリッジ、内田、20道しるべ、21宿、当たりに来ると、
もはや、絶望の気配が強く漂う。ポストリッジは、当然、他者の人生ではなく、自分の人生かのように歌う。
見事なのは歌い方も大きく、体も大きく使っているのに、音楽が雑にならない。
強く叫んでも、耳に痛い絶叫調にならないような。白眉は第23曲幻日。
太陽が複数見えるのは気象学では知られているが、ここで見える太陽は心の中の風景、偽りの世界の象徴。
ここが、上手い。怪奇現象を目の当たりにした恐れと同時に、自らの心への恐れなのか、破滅へ心の動きなのかも伝えてくれる。
最後、辻音楽師、彼は死神である。落語「死神」の最後のようなぞっとする真実が歌で表される。
ライブだから傷もある。でも、2人の作った「冬の旅」は明かに一級品。
ポストリッジ。40代過ぎてからどう歌うか。「暗い」が大名演になるか
http://6204.teacup.com/tomos/bbs

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